改めて、平成狸合戦ぽんぽこ、火垂るの墓、おもひでぽろぽろをみてみた 後編
改めておもひでぽろぽろの感想をば。
みてよかった、ほんと。
私が生まれた頃に作られたもの。
その頃の27歳。
今とおなじ。
今の私とおなじように。
覚悟も何もない、薄っぺらい気持ち。
少し宙に浮いてる27歳のタエ子。
そんなタエ子の前に小5の頃の思い出がありありと思い浮かぶ。
そしてその頃の思い出を掬い上げてくれる山形の田舎のとしおさん。
いやー、あるよね。これは。
社会人になってから急に小中学校のころが懐かしくなってくるやつ。
あれはなんだろう、って思うけどここでは、さなぎから蝶になる過程のために、さなぎだったあの頃を思い出させてるからなのではないだろうか。
ということだった。
田舎がなく、幼少から田舎への憧れがありそんな純粋、というよりは田舎へのいいところだけをみているタエ子。
ただ、体験してみただけ、たった2回体験してみて田舎いいですね〜〜と連呼してしまう浅はかさ。その場に生活してる人には何か思う節もきっとあるはず。
なんというかそういううすっぺらさに共感してしまうんだよねー。
その気持ちをどうしていくかにさまざまな小5の思い出がからむ。
野球のエースに片思いをされていたこと。
演劇でスターになれたかもしれないこと。
おとうさんにぶたれたこと。
嫌われ者に拒絶されたこと。
細々とした日常の中に、なぜかとても心に強く残っている出来事が共感できる。
私タエ子に似てるなぁって強く思った。
私はどーやって行きてくんだろうな。
なんというか、上手くそつなくこなすっていうことが年々上手くなるけど、こうやって恥だって思ったりすることって結構大事なんだなって思う。
自分を見つめ直すきっかけだもんね。
だから、心にしまわないでひとにいってみたほうがいいのかなっておもった。
気持ちだけでなく思い出も人に開いてみると面白いのかもしれない。
そんな27歳の感想でした。
そして、主題歌。
愛は花、君はその種子
これはあのアルジャーノンに花束をの主題歌であるローズという曲を高畑勲さんが邦訳したものになるそう。
曲名ではパッとわからないかもだけど、聞けばああ!あれね!!ってなるやつ。
邦訳がまた、いいんだよなーーー。
ぜひ見てみてください。
いい華金だなー。
改めて、平成狸合戦ぽんぽこ、火垂るの墓、おもひでぽろぽろを見てみた 前編
どう考えても見る気になれず、華金どう過ごそうと思ってたけど、とりあえず高畑勲哀悼はすべきかなと。
一番好きなぽんぽこを見た。
いやーー、ジブリは本当に見る自分の年によって本当に感想が変わる。
小さい時は妖怪大作戦の派手さや、たぬきのお気楽さがとにかく好きでだったんだけど、今見ると本当に人間への皮肉がどこもかしこにも散りばめられていて。
たぬきたちが必死に、だけどちょっと抜けている作戦を練る姿になんともまあ、哀愁や申し訳なさを感じてしまう。
最後のポン吉の
動物が消えたっていうのやめてもらえます?動物が勝手に消えますか?(あなたたち人間が姿を消させているんですよ)
この言葉の重さよ。
報道にもよくありがちだが、まるで関与してないかのように言うことの多いこと。
そんなことを思った。
と、見終わったらなんと20時55分。
な、なんだよ…金ローみろってことか…?!??
まじで見たくない、鬱エンドだって知ってるのになんで見なきゃいけないんだ?!!
みた。
感想本当に年齢によって変わるよなーーーー
前に見た時は高校生だったかな、あの時はたしか清太の不甲斐なさに憤った気がする。
だけど、今回は自分と被ってしまった。
清太って当時の少年と思えないほど、戦争に対して疎いというか我関せずというか、どこか無関係なんだよね。
裕福でなんの苦労も今までしてこなかったんだろうな、そんな少し年より幼く見える13歳。
私はその年だったら清太より上手くできるって言えるかな?
豊かで貧しさを知らない13歳、自分とかぶる。
愛国心も、貧しさも知らない私があの場に放り込まれてちゃんと生きていけるかな、生きていけないと思った。
そして今日初めて最初のドロップの缶に入ってた白いの、節子の骨だって気づいた。
あんなにちょっとしかないなんて、、あーもう。節子ぉ、、、、
ということで、おもひでぽろぽろに行きましょうかね!!!
タエ子は27歳、私も27歳。今回はどんな感想を持つか!!!!
後半に続く!!!!(予定)
娼年 感想 ネタバレ
本日娼年がロードショーということで、松坂とーりくんの濡れ場を見にいそいそと映画館に足を運んできました!
以下、感想ネタバレ含みます!
結論を言うと、
かなり感想が人によって違う
そんなかんじでした。
私は同性の友達と一緒に見に行ったのですが、
途中で爆笑してしまい、以降真面目に見られなくなりました(笑)
ストーリーとしては人や物事に興味関心を持てず、無気力を絵に描いた大学生リョウが年上女性の欲望を通して、人への関心を深めていく成長物語という感じなのですが、とにかく女性の欲望がディープ。
最初の女性がただただエロくて、うっわエッチやんけ!!!とおもったのも束の間、男顔負けの放尿シーンではこんな綺麗な放物線描くわけないやんけ!!!!と思ってしまい、耐えられず吹き出してからはもう笑いをこらえるのに必死。
その次の熱海のシーンではサングラスが似合わないとーりくんに爆笑し、
「こんな濡らしてえっちな野郎だ(うろ覚え)」と昭和香るアダルト男優のようなセリフ回しにまた爆笑。
最後に3人でボレロのような扇動的なBGMの中ゾーンに入ったかのようなシーンに爆笑。
見終わったときに、あれ~~~こんな気持ちになるつもりじゃなかったんだけどなあ・・・と放心。
とーりくんの演技はとても良かったです。
序盤の無気力な顔つきからどんどんと生気がみなぎってくる様子は見事でした。
視線の力にも圧倒されます。
ただ、手淫時の手の動きはやばかった(笑)
あんなに激しく動かしたら痛いわ!!!とそこで性欲は萎えた(笑)
序盤は下手ということでそういう動きなのかなと思ったら最後まで激しかったし(笑)
じっくりした手の動きはあまり絵的にはよろしくないのかもしれないですけどね・・・。
女優さん達も魅力的でした。
最初の女性が本当に官能的で個人的には一押しでした。
女性の秘めたる欲望は密接に弱い部分に絡んでいる、そしてそれを受け入れることがセックスをすること。なるほどなと思いました。
ただ、一緒に行く人は選んだほうがいいかもしれません。
爆笑するか、繊細に女性の欲望を感じリョウの成長に感動するか。
気になる方はぜひ劇場へ。
とーりくんのカラダホント綺麗だった!!!
また、桜の国で 1
私の住む場所も桜が満開になり、そして散りはじめてきた。
住んでいるすぐのところが有名な花見スポットで川沿いの桜がぽっと灯火のように明るく色づく。
そんな中買ったのが、須賀しのぶの
また、桜の国で。
ロシア人のハーフである慎が第二次世界大戦勃発直前のポーランドに日本大使館の書記として赴任。
と、いうところまでしかまだ読めていないのだが、一度感想を。
慎の自分が何者かわからないという気持ちにとても共感したからだ。
私は父が日本人、母が韓国人のハーフだけど、韓国語は話せない。まるっきり日本人として育ってきた。小学生中学生と特になにも言われてはこなかったし、ハーフだといえば羨ましがられたから少し得意だったと思う。
そんな中、大学の時に好かれていたある先輩に韓国人とのハーフだと何気なく言った時に、
「俺は韓国に対して偏見は持ってないから全然大丈夫だよ」
と、言われた。
びっくりした。
なにが大丈夫なの?
わざわざ偏見を持ってないと宣言するのは、それは偏見ではないのか。
それから韓国に対してある一部(大部分かもわからない)に対する日本人の感情が少しずつわかってきた。
私は自分がずっと日本人だと改めて思うこともないほど日本人だと思ってきたけど、もしこれから会う人や、付き合う人、果てには結婚する相手や親族にそういう目で見てくる人もいるかもしれない。
私はなんなんだろう?
この気持ちは人に言うことはなく、ずっと心の中で燻り続けていた。
話を戻すと、この本の中で自分が何者かという問いが序盤で出てくるのだ。
まず主人公の慎。彼はロシア人の父を持ち、見た目も日本人離れしていて日本にいた少年時代少なからず、というか私よりももっと深刻にこの問題に直面している。
そして最初に出会うヤン。
度々戦争でドイツに組み込まれたり、ポーランドになったり、しかし自覚はないけれどユダヤ人とナチスには判断される。
人種について、人との関係性について、
そして戦争が絡みつき非常に読み応えのある本になっている。
まだ100ページほどしか読み進めていないが、どう彼らが帰着していくのか非常に楽しみだ。
読み終えた時、私の中に燻っている感情もまた変化していくことを願って。
また読み進めようと思う。